息子が通りすがりのおばあさんに
「ボク、かわいいねぇ、何才?」とたずねられました。
息子は「3才!」と、元気よく答えた後さらに
「もうすぐおたんじょうびだからね6才になるんだ」。
息子は3才児なのでとうぜん計算はできません。
けれど、3才の次が4才ということは理解できています。
見栄をはったのです。自分を大きく見せようとしたのです。
今年の春、近所の顔見知りの男の子が小学一年生になったときのことです。
新品の黄色い帽子をかぶり、誇らし気にランドセルを背負っててくてく歩いている
男の子に私は声を掛けました。
「おーい、みっくん、もう一年生なんだおめでとう。お兄ちゃんになったね」。
すると、男の子は「オレは2年生だ」
と、堂々と言い放ちました。
私が最近ついた嘘は、友人と体重の話で「寒くなると太るわね、夏から2キロも太ったわ」と、自分の現在の体重を告げるとき、無意識に3キロほど引いた数字を口にしていました。
話し終え友人と別れた後、な〜んでこんな嘘つくんだろう、ばかだなぁ、
などとぼんやり考えながら、息子の発言を思い出しました。
いくつになったら人間は見栄を張らずに生きていけるのかなぁ、と。