喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

朝三暮四

娘が「夕飯は餃子にしてね」と、言いました。

夕飯は冷蔵庫の残り物定食に決定していたのに、
餃子なんて贅沢、承服できませんなぁ。

賞味期限ギリギリのひき肉に残り野菜を放り込んでトマト缶で
ぐつぐつ煮れば、デリィ〜シャスなミートソース完成。
ショートパスタにからめれば十分でしょう。

娘は「いやだ、いやだ、餃子が食べたい!」とダダをこねる。
「餃子は明日にしようよ」。

冷蔵庫の残り物を今日中に消費したい

私は引き下がらない。

「じゃ、明日インスタントラーメンでいいから、

今日は餃子ね」と、
交渉をはじめる娘。

う〜ん、と考え込む母。インスタントラーメンの備蓄はある。
ラーメンも「残り物定食」の選択肢のひとつです。
そうだ!「ねえ、明日餃子にするから、今日はラーメンでいい?」と、冗談で言ってみる。すると・・・・

うん!いいよ、今日はラーメンで!そのかわり明日餃子ね。
と、大喜びの娘。
なんですと!ずいぶん利口になったなぁ、と思っていた娘は
猿と変わらんのか!

昔中国で、猿にトチの実を朝に3つ暮れに4つ与えようとしたら、
猿が文句を言うのでじゃ、朝4つ暮れ3つにしようかと言うと、
猿大喜び。という、故事から、全体はな〜んも変わってないのに、
目先のことにごまかされることを朝三暮四と言いますね。

何千年も前の出来事からできた故事やことわざが、現代の人間にも
当てはまるのって、文明がいくら進化しても、人間ってかわんね〜や、
ってことの証明なんでしょう。

あ、でもうちの娘は、猿か・・・。