「ママ、大変だ!字が書けなくなってしまった!」と息子が大慌てでワタクシの所にやって来て言った。
息子が言うには、友だちに送る荷物があって宅配便の伝票を書こうとしたら、字が書けなくなったことに気が付いたそうだ。
学校を卒業してこの2年、ほとんど文字を書かない生活をしていた。
今の人、文字を書かなくても生きていけるよね。パソコンもスマホもあるし。
しかし、文字もそうだが外国語もせっかくあれほど勉強したというのに使わなくなったとたん、からっきしだ。全然、喋れねぇ。
息子、これは、ヤバい、文字を練習しなければ、友だちに荷物が送れない。
「でもさ、ママ、何を書いて練習すればいいんだ。住所なんて書き続けられないよ、つまらなくて」。
って、言うから好きな事を書けば楽しいよと教えてあげた。
ありがとう、さすがママだな、と褒められた。
こっちこそ褒めてくれてありがとよ。伊達に50年以上も生きちゃいないぜ。
で、なんだ、この文字練習の文章は。
「商品名:蝋の翼 出品者コメント:一度太陽へ向かう時に使ったので使用感があります」
「立ちくらみの時のふわり感を使ってタービンを回す、立ちくらみ発電」
「こ、こうし君やめるのだ!そこはウンチをする場所なのだ!」
「ケーキを168等分できる非行少年←すごい」
まだまだある。面白いのだが、あまりにも破廉恥が過ぎるのでここには書けない。
君の好きなことは、面白いことか、やはり。
これらの文字を練習で書き切って、ようやく宅急便の伝票が完成。
ワタクシも時々無心に画数の多い漢字を書き続けて、画数の多い文字がびっしり書かれたノートを夫に見られて引かれたことがあるが、今日は引かれないよう文章にしてみた。
けど、息子に負けた気がする。
相変わらず字がバラバラしてるね。漢字でないやつも、練習。
スズメさん、仕事だ、仕事。ハイハイ。
寄り道は楽しいね。