喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

1月が終わる。そして、2月。

2022年の新年を迎えおせち料理を食べたのは、つい昨日の出来事だったはずなのに、今月もあっさり終わりを迎える。

 

1月って何やってたんだろう、って思って手帳をめくると盛りだくさんだ。ずっと机上の人だと思っていても結構色々やっている。

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お出掛け先で、見た立て看板。

こんな都会の真ん中の緑の中で、やらかす人々に注意喚起。

 

オムライスケッチャップ書道で「LOVE」と書いて食べようとしたところ息子に「え、自分で愛を頂くの?」って言われ、あ、そらええな、と思い、オムライスを作って食べるたびに「愛」を描いた。

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ヘタ。

 

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で、数日前はイタリア語で「Amare・アモーレ愛」。

イタリア語は30年前にアホほど勉強したのに私の中に残っている言葉は、肉屋に行って「鶏のモモ肉を500g下さい」という言葉と「アモーレ」程度。

 

 

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若いときはわりと平気だったことが年を取ると相当なダメージを受ける出来事があり、凹んでいた時に息子が花を買って来てくれた。

 

ラナンキュラス。キンポウゲ科の花だよママ。って。

ラナンキュラスは長持ちする花だ。こんなに可憐なのに寒さに強く、けっこうしぶとい。ああ、今の私に必要なやつだな。しぶとさ。

息子、ナイスチョイス。ありがとう、生き返った。

 

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で、昨日、不要不急の芸術鑑賞。

ゲルニカのタペストリーのある群馬県立美術館に行く予定だったのだが、コロナで閉館。

目的地ではなかったけれど、高崎駅前の市立美術館が開いていた。

併設されている井上房一郎邸も鑑賞できるので、市立美術館に行った。

一緒に行った建築士・直子さんも縁のあるアントニン・レーモンドの作品ということだ、井上邸。お得なクーポン使用で100円の入場料が80円で建築美術まで鑑賞できてラッキー。

 

美術館の展示作品、山口薫の生絵、凄い!

 

びっくりしたよ、高崎市美術館!エコールド・パリの作家たちというフロアがあり、ピカソ、ブラック、シャガール、ローランサン、ミロ!なにこの品揃え。

 

3階まで見ごたえ充分の作品がびっちりで、階段を登る度に直子さんに「80円でいいの?本当に80円でいいの?」と語りかけ涙目になった。

 

しかもピカソ作品は「フランコの夢と嘘」エッチング作品、ゲルニカの原型だ。

サイズは小さくしかも版画なのに、なに、この破壊力。ってか、強い。

タペストリー観れずがっかりしていたのに、なにこの僥倖!高崎市立美術館スゲー。

 

ああ、エエもん観た。80円で、なんかごめん。

 

その後、高崎をうろうろ散策して一駅歩き、無人駅から高崎に戻った。

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高崎に戻ると、目の前でAmare・アモーレと唄う人がいて驚いた。

つい1週間まえに、アモーレのオムライス食べたことを思い出した。

 

よし、愛がびっくりするほどチャージされた。

芸術の街、高崎を満喫しワタクシも芸術の一部になった晴天の冬の一日。

 

 

☟連載漫画。まいどにゃ★家族

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