去年も同じ日に書いた、漱石の日。
ネコ型ヒトさん漫画「まいどにゃ★家族」を描くにあたって、ひとつだけやっちゃイカン決めごとを自分で作った。
NGワードは「人」という言葉。猫だからね主人公は。
で、あの名作「吾輩は猫である」の夏目漱石も猫を擬人化するにあたって、そこんとこの表現はさぞ気を付けているであろうと、思って名作「吾輩は猫である」をかなり特殊な読み方をした。「人」探し。
おいおい、もういきなり「吾輩は不人望」なんて言葉が出てくる。
4ページ目ぐらいで「自分の勝手な時は人を逆さにしたり」と、猫だけど、人表現。ううう。
すぐに「人の気も知らないで」と出てくる。
漱石が人という表現を使わないという縛りをしなかっただけなのね。
ワタクシは自分で縛ったの。なんかさ、決め事があるのは良いと思ってる。
で、気を付けて気を付けていても、やらかしちゃう。
やらかして気が付いた時には、編集さんに連絡して漫画を差し替えてもらうようお願いした。が、気が付いていたら、やっていた。
猫なのに、人。
まあ、どうでもいいちゃ、どうでもいいんだけどね。
でも、一度決めたことはなんかね、後に引けなくて。
なんか、すんげー悔しい。
読んでる人にはどうでもいいことなんだけど。
先月友人が、たくさんの日本語を夏目漱石が作ってるって言ってた。
あー、漢文マスターの漱石だから、そりゃ、なんぼでも作るだろね、って納得。
言葉も生まれちゃ消え、生まれちゃ消えしてるよね。
☟ネコ型ヒトさんの漫画。