喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

小学館学年誌の、あの画家さん。

千代田区立日比谷図書館で開催されている「学年誌100年と玉井力三」展、ぎゃーんと、行って来ました。小学館は千代田区だね。



学年誌の表紙絵を20年に渡って描き続けた画家さんの名前をこの展覧会開催で初めて知りました。

詳細を知りたい方は会場で頂けるリーフレットの中にある、美術史家で明治学院大学教授の山下裕二先生の紹介文を読んで下さい。

っていうか、あの表紙、油絵だったのね。全てキャンバスに描かれている。

いや、絵の具はアクリル絵の具か油絵の具かなんて乾いちゃうとわかんないけど、絵画。ど絵画。

いやあ、もう、圧巻。

玉井力三先生の過去の画は先の大戦でほとんど消失しているそうですが、奇跡的に残っている絵画の展示もあります。

 

小学館の学年誌は時代と共に需要が減り、今や小学1年生だけになっちゃった。

 

スズメ先生は20代の頃から小学館の青年誌とか女性誌で漫画やイラストずっと描かせて頂いていて、数年前までは「小学一年生」の隂山英男先生の連載コラムにイラストをずっと描かせて頂いてお世話になっています。

で、いまだにドリルとかのイラストを描かせてもらっています、ありがとうございます、小学館。

 

学年誌の歴史がわかる展示コーナーで、発見。

ワタクシがリアルタイムで読んでいたころの学年誌。

故・谷ゆきこ先生のバレエ漫画「バレリーナの星」が連載されていたころ。

 

で、谷ゆきこ先生のバレリーナの星が印刷された紙製のファイルが付録にあって、いまだに持っている、ワタクシ。

この、ファイルの中に、小学三年生からの作文が収録されている。自分で書いた作文。

たまに思い出して読んでいる、自分の作文。けっこう面白い。

昭和49年2月7日に書いたものだから、ワタクシはまだ10歳にも満たない。なんだ、この大人びた文章は。昭和だ、昭和の子どもだ。でだ、文章は大人びているがやることは、ばか子どもだ。

この作文の数々を納めている、谷ゆきこ先生のファイルに描いた落書きが、ひどい!子どもだ、ばか子どもは落書き大好きだ!

 

そのままブログアップしようと思ったのですが、ばか子どもがやらかしたこととはいえ、あまりにもひどい落書きで、さすがにモザイクを掛けてしまいました。谷先生!申し訳ありません!

 

ワタクシが描いたイラストや漫画の上に、ばか子どもが落書きをしてくれるのは、ウエルカムです。因果応報を体感し尽くしたい、と思います。

 

「学年誌100年と玉井力三・描かれた昭和の子ども」展は、日比谷公園の中にある千代田区立図書館で11月15日までやってます。

あと、2回ぐらいは確実に行く。入場料300円だし。千代田区民はもっと安いよ。

 

20代の頃、週に何度も通ったオバQビルと呼ばれた小学館。

旧社屋が取り壊され、地下鉄の通路から雨にぬれずに小学館ビルの中に入館できるようになった現在。ほっとんど、行かない小学館。

もう、打ち合わせも納品も全部、ネット。

神保町には古本屋に行くぐらいになってしまった。

 

玉井力三先生の絵、見て見て。きっと、エエもん観たわ~、って思うよ。

 

で、日比谷公園だし、でっけえ銀杏先輩に挨拶して帰路についたのでした。本日もでっけぇ~。

 

 

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