娘のお誕生日に、なじみのお花屋さんで花かごを作ってもらった。
娘がうまれてからずーーーと家でお誕生日のお祝いをしていたのに、なんか寂しい。嫁に行ってしまったんだな、としみじみ。
徒歩7分の嫁ぎ先に娘のお誕生祝いを持って行くため、いつものお花屋さんに花かごをお願いする。
正直すぎる家族経営のお花屋さん。本日はアレンジ大好きお母さまが店番。娘さん同様、話をするときやたらと距離が近い。
ごめんね~、日曜日は花が全然はいらないから、あんまりいいのがないのよ!あ、薔薇、花が開きすぎ!ううう~ん、っと、注文する前から悩み始めたお花屋さん。
いえいえ、この予算でお任せします。娘の誕生日なので、と注文する。
このお店の赤薔薇の品種は「サムライ」。じゃ、サムライを中心にお願いしますとワタクシ。
サムライを中心に花かごを作って下さった。
「もう、花がなくてごめんね、でも季節感を出すために、われもこう、入れといたよ」と、お花屋さん。
吾亦紅。歌のタイトルによくなってるあの花。花とも呼べない赤いぺんぺん草。
われもこう、ってね地味でしょう。だからね「わたしも紅、われもこう、って他の秋の赤い花たちに負けないように訴えているのよ」と、お花屋さん。
あ~、吾 亦 紅。われもこう。
いつも情報多いお花屋さんから、吾亦紅の名前の由来を聞いて、払った金額以上の何かを頂いてしまった。いつもの事だけど。良いお花屋さん。
てか、吾亦紅って名前を付けた人の脳内物語だよね、この命名。
で、お願いしたお花屋さんも「赤い薔薇のサムライに訴えかけるよう、私も紅いのよ、って吾亦紅を配置して、ユリがね中立」などと、自分の物語を小さい花かごの中に作り上げる、お花屋さん劇場。
今朝、娘から「花かごの中にしゃくとり虫がいたから、そのまま飼うね」と連絡があった。
しゃくとり虫の存在が、また新たに花かご劇場の幕を開ける。
ひとつの花かごにたくさんの物語。
👇スズメのお漫画は食いしん坊