喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

高野豆腐書道。

気が付けば10月も半ばに差し掛かっている。

前回の日記のアップから10日も経っている。何をやっていたんだろう?

いや、毎日漫画を描いたりニュース記事を書いたりコラムを書いたり、描いたり書いたり、書いてばかりじゃないか。

 

でも、ちゃんと生活もしている。

 

買ったナスが、突起ある「天狗ナス」だったことで、ハイテンションのスズメさん。

 

この突起の原因は、ナスが花を咲かせる前に受けたストレスによるものだそうだ。

天候不順、肥料の多い少ない、など。

うむ、人もストレスの多い生活をすると、尖がるね。色々、尖る。

 

こういう変形した野菜は農家さんは普通、出荷しない。

農協などが決めた基準があるから自家消費か廃棄だ。

 

近所のスーパーに農家さん直販のコーナーがあって、そこで購入。

良かったね、捨てられなくて。美味しく頂くまえに、天狗にしてやれ。

 

秋ナスは美味しいね。「秋茄子は嫁に食わすな」って言葉はあるけど、美味しいから食わせるな、っていう姑の意地悪な言葉としての解釈と、ナスは身体を冷やすから子どもを産む女子が体が冷えてはイカン、っていう思いやりの解釈と。

 

体温の高いワタクシは、秋ナスもりもり食べる。旨し。もう、子も産んだし、いいの。体が冷えて、丁度いい。

 

 

秋もオムライス食べる。オムライスケッチャプ書道はまだまだ未熟。

 

ワタクシが大好きな書道家、蕗野幸樹さんの書。

絵のようなトンパ文字に近く漢字のフォルムを崩さずプラス自分。

魅力的な書です。

高野豆腐のキャンバスにイカ墨書道。高野豆腐を推奨した伊達政宗にちなんで政宗の漢詩が書かれている。

伊達政宗って、食いしん坊大名だね。現在の日比谷公園の一角、江戸時代仙台藩の屋敷があった。そこに食いしん坊大名は食いしん坊征夷大将軍をお招きして、ご自慢の料理でおもてなししたという史実があるね。

 

で、展覧会が終了すると、額から外した高野豆腐を調理し、美味しく頂かれていました。高野豆腐に書いたイカ墨って、煮ても文字が消えないので、びっくり!

画像

画像

月のきれいな夜に、召し上がった「新月」。

この「月」の表現がたまらない、美しい。

いいお文字です。

 

蕗野さんに「イカ墨のお味が染みて普通の高野豆腐より味わい深いですか?」と質問すると「乾燥したイカ墨は無味無臭です」との返答。

 

まあ、でも素敵な「新月」の文字が書かれてた高野豆腐はさぞ味わい深かったことと思います。江戸時代に伊達家が将軍をお招きして、この高野豆腐を出したならば、もう、将軍様大感激されたことに違いないでしょう。

 

アート・芸術は日々の生活の中にあって、何気ない日常を豊かにしてくれる宝もののようだなぁ、としみじみ感じるスズメさんなのでありました。

 

 

👇スズメさんの漫画も、ふっと笑ってもらって元気になってもらえるかな。

maidonanews.jp