喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

太宰治Tシャツ。

ネットの広告ってさ、ワタクシの行動を判断して「アンタも好きねぇ、これどう?」っていうおススメがいつもついて回るよね。

 

ここ数ヶ月、出版社とコラボしたTシャツのサイトから、ねぇ、これどう?買ってよ。

ってどこに行ってもついてまわるので、もお、欲しくて欲しくて、買っちゃったじゃないか!

 

 

太宰治「斜陽」生原稿Tシャツ。

 

数年前に新潮社の会長宅で見つかって話題になった、あの、太宰の生原稿をプリントしたTシャツ。印刷入稿前の赤入りのナイスなやつ。

 

オシャレ感を出したくて黒字に白抜きプリントもあったけど、いやいや原稿用紙はやはり白。白地を選んでしまいました。

 

でね、太宰治の中編小説「人間失格」がアメリカで売れてるって、今年の初め頃、話題になっていたのよ。

 

太宰小説はときどき思い出しちゃ読む。

数年ぶりに「人間失格」読んで、なんか、めっちゃ面白くて、切なかった。こう、同じ話を歳を重ねる時々で読むって面白いね。前回に読んだときとまた違う感想を抱いてしまう。

 

人間失格のアメリカ版タイトルはNo longer Human。直訳すると「もはや人間でない」。

いやいや、主人公の葉蔵は人間臭くて人間だね。

 

で、買ったはいいが、着れねぇ。いい歳したBBAが「斜陽」って何だよ。

存在が斜陽だぜ。

 

息子に着てもらう予定。もうすぐお誕生日の息子のバースデープレゼントは母の大好きな、とんちきTシャツだ。

 

息子も太宰治は大好きだ。文学少年の歩む道筋に、太宰治が佇んでいる。

 

 

 

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