節分の日に毎年、恵方巻を作るよ。
恵方巻と言っても、好きな具材で作る海苔巻き。
今年もSNSで海苔巻きの写真upするか~、って思ってて忘れて、食った。
気が付いた時にすでに遅しか。でも、少し残っていた。
サーモンとアボカドときゅうりと紫蘇と卵焼き。
あと、鉄火巻きを作った。
全国で恵方巻が節分の行事食になったのって、関西よりずいぶん後だった。
大阪から東京に移住して結婚した30年前に、当り前のつもりで海苔巻き作って、ほれ、かぶりつけ、って食卓に出したら「なに、これ?」って、家人に言われたよ。
で、節分に海苔巻きを作る度に、関東生まれの家人に毎年同じ話をされるよ。
「俺、知らなかったから、驚いたよ」と。
これもいわゆるひとつの行事だね。食文化としての行事は好き。
だが、恵方巻は毎年決まった方角に向かってかぶりつくという、まことしやかなルールがある。誰が制定したんや、その作法。
でだ、迷信とかあまりそういうのは信じないワタクシ。
こう、すっげー文献とか出典とか、納得させる話があると信じる。
その、まことしやかな方角に関するルールを色々調べても、なんだか、う~ん、ワタクシは納得できないから、方角、どおでもええやんって、思う。
すると息子から物言いが入った。
「でもさ、ママが納得しなくてもすでに恵方巻を作ってる時点で、世間のルールに迎合するのが筋ってもんじゃないのかい?」と。
いやいや、息子よ、ママはそこはどおでもええんや!
って熱く自己主張すると、母親の意見を尊重してくれた息子から新たなる提案があった。
「じゃあさ、ママ、全方向でどうだい」と、鉄火巻きハーフの恵方巻を口に咥え、くるりと回転する、わが息子。
おお!これなら方角を気にしなくていいじゃん。全方向が入ってるからこれでいいじゃん。って、方角気にしてるんだね、結局。
「満足したかい、ママ」と息子、にやり。
で、昨年買った、豆まきバズーカを今年も買うか、1週間前ぐらいから逡巡。
もっと、他の事で悩めよ。って、つど自分にツッコむ。
で、考え込んでいる間に、売り切れてしまった、豆まきバズーカ。
仕方ないので、ダジャレを購入。
「鬼にたら棒」タラのすり身で作られたお菓子。駄菓子じゃん。
「鬼に金棒」の韻を踏んだ商品名。ダジャレか、ダジャレだけど弱い。
けど、純粋に食べたかったので購入。
ああ、節分が終わり、春が来る。
この時期の樹木がワタクシはすっげー、好きだ。
秋から冬に葉を落とす落葉樹は枯れ木のような佇まいを見せているくせに、春を迎える準備をしている。
ぷっくりと膨らんだ枝先に春を待ちわびている気持ちを感じ取る。
待ちきれなかった梅や桃はもう咲きだしているが、桜やモクレンがその時を待っていて、かわいい。たまらない。
ほら、あとちょっとで、咲くぜぃ。
👇まだまだ拡散してほしいので、貼り付けておくよ。劇作家・谷藤太さんを取材させて貰ったよ、演劇の教科書。