喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

天童人間将棋。

憧れの山形県天童市に行って参りました。

天童人間将棋。

江戸時代後期、ロクに飯も食えぬ武士の内職でした。将棋の駒作り。

「将棋は兵法に通ずるからこの商売は武士の誇りを汚さない」のでOKと、将棋の駒の生産が始まった歴史があります。

将棋の駒の生産量日本一の天童市。

なんだかんだ、武士、戦争ないと生きていけないね。江戸時代は戦争しなくて平和だからね。

金を稼ぐなんて武士に取って卑しい行為だったんだね。金がないと生きていけないのに。ばかね。

江戸のエディケーショナルは論語だったんだけど、当時は朱子学が全盛。

学者も武士も金を稼ぐのは卑しいとした、ちょっと、朱子、生活をわかっちゃいないわね。そんな精神にがんじがらめの日本の武士たち、ハラペコで爪楊枝を咥えて食ったふりしてたのね。

 

天童織田藩の武士たちは将棋の駒を作ることでなんとか誇りを失わずにすんだのね。

なんか、なんか、虫かご作りとか傘はりしてた江戸の武士の立場は・・・。

って、どうでもいいですね、はいはい。で、将棋を楽しもう。

 

こちらは投了図です。

 

糸谷先生の解説、めちゃくちゃ面白かった。

人間将棋は全ての駒を動かさなければいけないというルールがあって、通常の将棋とは違う。

なので、通常の将棋も面白いのだけれど、ルールの違う変則将棋は本当に面白かった。

 

こんな形みたことないですね「おにぎり囲い」でしょうか。

という、ワタクシの耳が確かであれば、そんなことを糸谷先生言ってた。

 

2八銀でとどめを刺されてしまった中村先生。

いい勝負でした。

 

で、人間将棋終了後、ワタクシの横にいた年配ご夫婦の奥様に、面白かったですね~、って声を掛けると「こんなに面白いとは思わなかったわ」と大満足な一声。連れの旦那さま推定年齢70歳オーバーが発したセリフ。

 

「駒武将に応募したけど外れたんや!儂が武将にならんでどうする!」

大阪から来たこのご主人はワタクシのライバルだったのでした。

来年もリベンジするそうです。ワタクシもリベンジします。

 

で、将棋愛に包まれた町、天童。

歩道に詰将棋。親子連れがしゃがみ込んで解いていました。

ワタクシは帰ってからこの画像を見て、解きました。

 

来年も行くことは決まっているのですが、誰も付き合ってくれないので一人旅。

ほんとうに、将棋ブームなのか?

っていつも、思っています。

 

ご趣味の世界は、オンリーロンリークレイジーデイズ。

                                                                                     

 

 

👇まだまだ、タダで読めます。ポナンザも水匠に敵わなかったね。

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