喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

炎天下に花盗人。

毎日暑いです。

本日も日傘なしで外を歩けば身体が炎に焼かれるようです。

外で働く皆さま、ほんとうにお疲れさまです。

人さまが丹精込めて育てた花を盗る人がいるんだね。

こんな、暑い日に。いや、日中は犯行には及ばないな、夜中か、早朝だね。

 

花どろぼうに罪はない、って言葉があるけど、狂言の「花盗人」ってお話の由来だね。

 

この春は 花の下に 縄つきぬ 烏帽子桜と 人やいふらん

 

美しすぎる桜を手折っちゃって自分のモノにしようとして、見つかりお縄になった花泥棒が桜の木に縛り付けられ・・・。やった!俺、桜と一体化じゃ~ん、なんという恍惚。

ってな、己のフェチシズムを歌に昇華させ唄ったところ、所有者に「すんばらしいお歌!花泥棒はノンギルティ!」って許してもらったという、素敵なお話。

 

かの時代のお歌には貨幣と同等の価値があるからね。

花泥棒は対価を払ったから、許してもらったんだぜ。

だが諸刃の剣で、下手くそな歌を唄うと、ギルティだったんだろうね。

 

ワタクシが20代の頃、かつての友人が花泥棒だった。

散歩に行くとき、いつもハサミを持ち歩いていた。

でだ、人さまの植木鉢であろうが路傍の花であろうが、チョッキンチョッキン切っちゃ「花泥棒に罪はないのよ」って、口癖だった。

 

いや、オマエ、泥棒やで。

花の美しさに魅入られて、つい、じゃないよね。盗る気マンマンだよね、ハサミを持ち歩いているんだから。

と、言いたかったが、勇気がなくて言えなかった。

疎遠になってしまった、かつての友は、今は反省して思い出す度に布団をかぶって、うおおおおお、って言ってると思う。

 

土偶と埴輪のクッキー抜き型を買ったときに、鳥獣戯画の抜型も発見して買った。

可愛い、可愛すぎる。これが110円。

百均スゲー。

 

でだ、鳥獣戯画の抜型は埴輪や土偶と違って、ラインが複雑。

細い手足の部分が上手く抜けなくてちぎれてしまう。

何度もトライして、もお、抜けない。アーモンド粉を入れると、どうしても生地がポロポロになっちゃう。小麦粉100パーにすると、糖質が気になるし、あんま、美味しくない。

でだ、押した、抜かずに押した。


カエルもウサギも笑ってる。

クッキーはサックサクで、おいしゅうございました。

 

 

 

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