喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

マダムふたりの推し活。

AbemaTVの音楽番組、ビートルズの聖地アビーロードスタジオで我らが宮本浩次氏の独演会の放映が午後8時からスタートするので、から揚げ、ポテサラ、カプレーゼ、チーズケーキなどを拵えてエレカシ友の直子さん家へ行ってきた。

マダムの推し活は、ワインを開けてスタートだ。

イギリスロンドンに因んでフィッシュアンドチップスなんぞを作ろうかとも考えたが、一度も作ったことが無いので、断念した。

 

いやぁああああああ、もう、凄かった、凄かった。

1曲目の「俺の道」があんなことになるなんて。何しろ俺の道はこの3年近くで間違いなく何百回も聴いている楽曲だ。本当に何百回も聴いている。

国や場所が違うと音楽って、あんなに響きが違うものか。あんなことになるのか。

すでに、ヨーロッパは空気に音楽が溶け込んでいる。

どんなことになってるか、気になる人はAbemaTVで見逃し配信やってるよ。

23日まで。なぜかリンク貼れない。

 

アビーロードというと、ビートルズ。

ワタクシがビートルズを知ったのは高校生の時だ。すでにビートルズは世界的な大スターだ。

でだ、友だちが「大変だ、ジョンレノンが暗殺された!」って朝から大騒ぎしているので「ジョンレノンって、誰?」って、言って、その辺りにいたすべてのクラスメートにドン引きされた素敵な思い出がある。

その頃のワタクシの音楽は甲斐バンドだ。その頃も甲斐バンドばっか、何百回も聴いていた。ビートルズなぞ知る由もない。

だが、音楽は知っていた。あー、これがビートルズの音楽か~、知ってる知ってる、どこからでも流れてくるじゃないか。って納得したよ。

 

でだ、本当に、ワタクシのビートルズの想い出は申し訳ない想い出だ。

 

ひとりの友人が熱い熱いビートルズファンだった。で、ラジオにリクエストハガキを出すにあたって「読んでもらいたいからハガキにビートルズの似顔絵を描いてほしい」と、頼んできた。で、安請け合いした。

リクエスト曲と友人の住所氏名すべてが書き込まれ、あとは似顔絵を描くだけのスペースが空いてるハガキと雑誌の切り抜きのビートルズの写真を渡された。

今みたいに、サクッと検索して大量の画像なんて出てこない時代だ。

初めて目にする、マッシュルームカットの英国人男性4人の切り抜き写真一枚。

誰ですか?あなた方は。が、最初の感想だ。

甲斐よしひろ氏の似顔絵なら、当時でもサクッと描けた。

イラストの仕事をはじめたときから、似顔絵の仕事はもおおお、嫌ってほど受けさせてもらった。21歳の時、一度に2000人近くの似顔絵を描く羽目になったときも、思ったものだ。

一枚の写真だけじゃ、描けない。

描けるには描けるのだが、ちっとも似顔絵になっていない。

 

でだ、何の思い入れもない初めて見る英国男子4人組の絵をハガキに描くには描いた。

当時の事を思い出して描いてみた。

間違いなく、こんな仕上がりだった。

でだ、さすがにこれを見た友人が落胆することは分っていたので、ええいままよ、と友人に見せることなく、ポストに投函してしまった。

「ええ~、ポストに入れちゃったの?見たかったな~」と、言われたが見せたくなかった。そして、リクエストハガキは読まれなかった。

 

許して下さい、かつての友よ。今もめっちゃ申し訳なく思っています。

 

今も、ビートルズの名を聞くと、音楽よりも謎の似顔絵を描いてしまったことを、まず思い出すのです。

 

 

 

👇ワタクシのお漫画、絶賛発売中。

renta.papy.co.jp