特別名勝、六義園で有名な枝垂れ桜。
今年は、蕾が寒さで栄養を蓄える時期に暖かくて、ようやく開花しようとすると寒さが続いたので花の付き方がイマイチだとニュースで言ってた。
で、なんかごめんって桜も言ってた。
って、桜の代弁者のような口ぶりだが、六義園は人生お初。
仕事を終えすっげーいいタイミングで、足を伸ばせば六義園。
文京区本駒込にある六義園。
「ろくぎえん」じゃないよ「りくぎえん」。
漢文読み、六(りく)。韓国語も六を「ユク」と発音するので音がとても近い。
先週、千鳥ヶ淵を通ることが何日か続き、桜の開花を気にして東京の公園をずっと検索していたら、グーグル先生が「お好きでしょ」と、やたらスマホニュースに東京の公園の桜開花情報を送ってくるようになった。
もお、ワタクシの行動が筒抜けね。
でだ、六義園の枝垂れ桜が見ごろで~す。ってこれでもか、ってお知らせが来る。
もお、お知らせが来ると、気になる気になる。
ずっと行きたかったのよ、六義園。
ワタクシの推しも好きだと、何かで読んだことがある六義園。
5代将軍・徳川綱吉の小姓・柳澤吉保が和歌好きで古今和歌集にある六つのテーマに沿って、オタクパワー全開で作った庭園。
頑張って歩いて到着した六義園の入り口に驚愕の光景が。
インバウンドインバウンド、ひとつ飛ばして日本人。ってな、平日の昼間にも関わらず入場券を求める人の行列が、テーマパークの入り口か、って感じでびっくり。
外国人観光客の方々は日本の桜目当てでわざわざ遠くからお越しです。
だが、人人人、言い方は悪いが、お庭を見にくるぐらいでこんな混雑、ないわ~。
白山通りを歩いて来て、そのまま真っ直ぐ行けば駒込駅なので、もお諦めて帰ろうと思ったけど、なんか負けた気がするので頑張って入ったよ。
明治に入って六義園は、岩崎弥太郎の所有になった。弥太郎め。って、三菱の創始者に弥太郎め、ってないね。
なんか桜だけ撮ってるとのんびりした感じだけど、ワタクシの周りは人人人、うじゃうじゃいる。ワタクシもうじゃうじゃの一味。
ああああ、美しい、藤代峠と呼ばれる紀州和歌山の地名をそのまんま冠した高台に上って、絶景を・・・。
だが、その高台のスペースはけっこう狭い。そこに十数人の人間がひしめき合って絶景を眺めているので、もお、人口密度高すぎ、パーソナルスペースなさすぎで、人の隙間から頑張って写真を撮って、早々に藤代峠を下り出口目指してまっしぐら。
とにかくすごい人だ、人の列に従って、よちよちと出口に向かう。
するとだ、ワタクシの目の前に若いお嬢さんの二人連れがいた。二人ともとてもオシャレをしていて六義園を満喫して帰路につくんだろうなと、思われれた。
人混み嫌いで、若干、不完全燃焼のワタクシとは違って、今日の様子をキャッキャと楽しそうにおしゃべりしている。
が、お嬢さんのひとりのスカートの中に虫。
白いコットンスカートの上にチュールレースをかぶせたデザインのスカートをお召しになっていたお嬢さん。このデザイン、ここんとこ人気だね。違う素材を重ねた二重スカート。
虫がさ、コットンスカートとふわふわのチュールレースの間でもがいていた。
虫に造詣は深くないけど、刺す虫だったら大変だ。ってか、どんな虫でも大体のお嬢さんは虫が嫌いだ。しかも、自分のスカートの中に虫だ。
おばさんのワタクシはお嬢さんに「スカートの中に虫がいるんですけど、取りましょう」と言って、後ろから声をかけた。
まあ、だいたい後ろから声をかけると不審に思われるのだが、スカートの中に虫のインパクトが強かったのか、一瞬も疑惑の目を向けられることもなく、お嬢さんのスカートをめくって、虫を逃がしたやりましたとさ。
でだ、このレースのスカートを触って、ハッとなったよ。この素材、捕虫網と同じかも!
六義園の自然の中を散策していたお嬢さんのスカートがふわふわ揺れる隙間に虫が滑り込んで、捕虫網に捕獲されたもよう。
で、六義園のフォトジェニック。
テントウムシ。のそのそ動いていてサンバは踊らない。
けど、カワイイ。
で、六義園に来たらやってみたいことがあったの。
駒込駅に向かう六義園側は文京区なんだけど、本郷通りを挟んだ右側が豊島区。
でだ、地図好きは境目が好き。ワタクシの家の近くも世田谷区と目黒区の境目があって、その境目の道を通るのが大好き。
道の真ん中を歩いていて、どこまでが世田谷で目黒なんだろう、って思いながら歩くのが好き。
行きは文京区を歩いたけれど、帰りは豊島区を歩く。
文京区側も豊島区側も、それぞれ駒込駅の入り口がある。
だが、地下駅の構内はどっちの区なんだろうと、考える。
境目萌えで本日もハッピー。
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