喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

七夕の短冊に欲望を込めて。

うちの母が入所している、グループホーム。
グループホームとは、認知症高齢者の老人ホームで、定員9人でワンユニット。

入所者のみなさん、認知症です。

アルツハイマー型認知症だけでなく、ウチの母などは脳血管性認知症。

まあ、原因は色々あれ、みなさん、物忘れが激しいお年寄りです。

 

ホームの職員さんは、入所者さんが退屈しないよう、あれこれイベントしてくれますね。家にいるよりイベント多いです。色々気遣ってくれて、ありがたいです。

 

で、母が入所した7年前、初めての七夕イベントがホームでありました。

七夕の笹が飾られ、入所者のお年寄りが短冊に、思い思いの願い事を書いています。

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ローヤルステーキって、なんだ?

この方は食いしん坊の男性で、自室でいつもおやつを美味しそう食べています。

 

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これを書いた男性は、会社を6つ経営していた社長さんです。

頑張ってお金持ちになったことも忘れてる!

 

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えっと、コレ書いたのうちの母です。

おいおい。

 

人は、年を取っても、物を忘れても、残り時間僅かでも、欲が生きる原動力になっていることを実感した、7年前の7月7日でした。