時代は1969年。高度経済成長期、ベトナム反戦運動、学生闘争。
いつもわざわざ重いテーマを選んでるよね、谷藤太氏。
今回もお題はかなりヘビー。
で、泣き笑いマジックで2時間。
で、驚いた、今回は泣かなかった。
とっても、清々しく、さわやかでした。
一緒に行った、演劇に造詣の深い友人も「え~、2時間だよね。時間感じなかった」と。で、私、こんな凄い人知らなかったとも言ってくれて、嬉しい。
そう、いつも時間を感じさせない谷藤ワールド。
いいから、演劇界は早く谷藤太に岸田戯曲賞をやれ。
この時間を感じさせないenjiの舞台は脚本の力だけではなく舞台美術や演者や音響・照明総合的なバランスの良さ、演劇力ですなぁ、といつも思う。
お見事です。
いいから、谷藤太に岸田戯曲賞をやれ。
で、うちの息子も出演させてもらいましたとさ。
で、先日の名人戦第2局の2日目。藤井竜王対渡辺明名人。
中日のお芝居は夜なので腹ごしらえをしようと、二週間前に行った山形・天童で買った将棋駒パスタを名人戦を見ながら調理しました。
ラフランスのペーストも入っていて、山形色満載。
で、人気の駒、4種。
王将、と金、飛車、左馬。
左馬。角が成って馬だけど、天童独特の、左馬。
馬は左から乗るのだけれど、右から乗るとつまづいて転んでしまうという。で、人生つまづかないようにと、縁起のいい駒として馬をひっくり返して、左馬。
左馬。
ひっくり返すと普通に、右馬ってかスタンダード馬。
茹でた。
残り物のブラウンシチューかけて、パルメジャーニレッジャーニとバジル。
もちもちでしこしこ。おいしい。
将棋駒の角になる部分の食感が若干硬め。
まあ、将棋アルデンテということで。
渡辺明先生は結局第2局敗退しちゃった。
藤井竜王が強いのは分っているのだが。
昨年の王将戦で藤井竜王にストレート負けした渡辺名人が自分が負けたことよりも、次の対局先で準備をして下さっていた皆様に申し訳ないとコメントを出されて、渡辺明先生、男前を発揮されておられ感動しました。
有名棋士の仕事は対局先の宿を紹介し、飯を食い、おやつを紹介してその地の経済に貢献することでもあると、使命をよく分かっていらっしゃる。
その、渡辺明先生が午後のおやつを頼まなかった!
もうもう、なにほど追いつめられているのか。
そもそも、対局中の棋士は野獣と同じ。腹が減ったから飯を食うだけで、対局の休憩時間に「食事を味わう」なんて余裕はなく、流し込んでいるようなもの。と、先崎学先生のご本に書いてあった。
その、野獣状態でも、用意してくれた方々に気を配り、名物になるだろうと食事やおやつの注文に抜かりないはずの、渡辺先生が午後のおやつを注文しなかったことに、うううう、ってなっちゃったよ。気配りの渡辺先生が、もう、勝負のことしか考えられない状態なのね、って。
ああ、勝負の世界は大変だね。
生きていくって、どんな世界でも、大変だね。
光の当たる世界でもそうでない世界でも、日々みんな頑張って生きている。
明日はもう、5月。
5月も頑張って共に生きていきましょう。
👇わかる人にも分かんない人にも面白いはずのお漫画。