喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

過去からのお届け物。

先日、KADOKAWA・コミックビームの編集部からワタクシが20年以上前に描いたイラストの原稿が返却された。

 

当時、コミックビームはアスキー社だったが、出版社も色々あって、コミックビームは現在KADOKAWAだ。

 

「原稿」というのは、基本、作者に返却しなければならないのです。

出版社には「使用権」が、あるだけで、元の絵は作者の所有物なんですね。

デジタルになってから「原稿」って、存在しない。

いまだに紙に手描きの漫画家先生も沢山いらっしゃるけど、その場合は作者に返却が基本。

 

ワタクシは原稿管理かなりずさん。

有名な先生になるともう、生原稿の価値がすごいからきちんと保管されている事でしょう。

で、まあ返却してくれない出版社も多数あり、あまり気にも留めていなかったのが事実。

しかも、デジタルになって、原稿を返却してもらうこともなくなったので、すっかりそういうことを忘れて生きていた。

 

で、27年振りぐらいに見る生原稿。

ケント紙にロットリングで描いて、トレペを掛けるのがお決まり。

トレペ=トレーシングペーパーの上に、編集から印刷指定の赤文字が入る懐かしいやつ。

コミックビームは1995年創刊の漫画誌で元々はアスキー社、編集部も何回か移転してるはずなのに、よく、この原稿が戻って来たなぁと、しみじみ思う。

 

担当の編集者さんなんて部署変えとか、定年とか。そういうお年頃。誰も残っていないのに若い編集の方が見つけて送って下さった。

生原稿に触れることもあまりないデジタル世代の編集さんで、興味深く拝見したと、コメントがありました。

 

で、時代を感じさせる漫画。

コラムのカットでした。

Windows95って!

もお、ね、PCのシステムの話なんて誰も興味ないのよ。スマホ時代だから。

使い方さえ知ってればいいのよ、今は。

で、パソコンの画期的なオペレーションシステムが販売されるってことで、お祭り騒ぎ。ってな、一コマ漫画。

 

もお、パソコンに触れるのが新しかった時代で、家族でこんな使い方してますよーって漫画。今もあんま、かわなんいよ!

スマホになっても人類は使い方変ってない。

27年経って、子育て終わったお母さんも将棋やってるぐらいしか変わったことってない。ワタクシか、そうワタクシPCは将棋道場だ。

当時人気のドラマ、Xファイルのパロディか!

Xファイルの内容すっかり忘れているスズメさんですが、こんな下品な話では決してなかったはず。

 

自分で言うのもなんだけど、ばかなこと描き散らして、よくこんなものに原稿料払ってくれたね。ありがとう、コミックビーム。

 

で、自分で言うのもなんだけど、面白いなぁ。久々にみて大笑いしちゃったよ。

 

スクリーントーン、カッターで切って手で貼ってたんだなぁ、としみじみ。

25年以上経って劣化しているのはケント紙とトレペに貼ったセロハンテープの部分だけで、スクリーントーンはキレイにがっつり張り付いていて、すげー、って思うスズメさんなのでありました。

 

 

 

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