近ごろ暑くて、夜も窓を開けて網戸にして寝てると、早朝、鳥のさえずりがめっちゃ聞こえる。で、人間のスズメは鳥の声で目が醒める。
さえずりは求愛の鳴き方で、ウグイスの男子がホーホケキョ、ってめっちゃ頑張って歌ってる。ウグイスの地鳴きは、ジャッジャッ。女子のためには張り切るが、普段はやる気のない声だね。
去年、家の近所でホーホケキョのウグイスのさえずりを聞いた。
今の家に越してから7年目で初めて聞いた。この辺にもウグイス飛んできたんだ~、って、嬉しかった。
でだ、今年は家の周りのあちこちでめっちゃウグイスさえずってる。
どうも、去年のウグイス男子が女子をゲットして子孫を増やし、近くの森や公園をねぐらにしているようだ。
そろそろザクロの花も終わり。
花の終わったザクロのガクが地面にぽとぽと落ちている。
ん?子どもの仕業か?
タコさんウインナーに酷似したザクロのガクが整列してる。
なんか、めっちゃ可愛い。
こどもが嬉しそうに並べてる姿を想像して、胸キュンになる。
ウグイスの声も聞こえる。
絵にかいたようなのどかな日じゃあ、ないか。
なんてほっこりしていると、「ママ!見て!この雑誌」と玄関のドアを開けるやいなや、息子が興奮気味に一冊の古い雑誌を見せて来た。
わあ、昭和19年の「主婦の友」12月号じゃないか。あの、太平洋戦争末期に発行された婦人雑誌。主婦の友は今は休刊中。
主婦の友社はある。
ワタクシ事だが、いっぱいイラスト描かせて頂いた。ありがとう主婦の友社。
で、表紙に「ぶち殺せ!」の物騒なコピーが。滅敵生活、って。
表4は焼夷弾からの上手な逃げ方と賢い消火活動のノウハウ。
その雑誌が発行されてから78年後の未来にいる日本中の人が知っている。
いや、そんなんで焼夷弾から逃げられないから。
ワタクシの娘も古い雑誌を古書店ネットで買って読むのが好きだが、息子も好きだ。
戦時下の主婦の友は日本の戦況が悪化すると、どんどん過激になって、とくこの号はレアアイテム。これが発売された8か月後終戦を迎え、過激なこの号はGHQが徹底的に焚書に処したという話もある。
焚書にしたい気持ちも理解できるが、貴重な歴史の証拠品だね。
よく、そんなモンを手に入れて来たな。
「この雑誌さ、ネットで特定の国の外国人を罵る人たちと同じ文章が踊っているよ!今も昔も変わんないね、ママ!」と息子。
で、いきなり母に対して、読み聞かせを始める息子、22才。
娘もだけど、息子も読み聞かせをしてくれる。じっと、聞き入る母。
ルーズベルト大統領の写真が気の毒なぐらい悪い写真だ。
悪人と決めつけた人に酷い写真を使用するって手法、78年前も変わんない。
で、婦人雑誌だから、お料理のレシピ載ってる。少ない食材でボリュームアップレシピ満載。今も、変わんないね。物価高の中、ボリュームアップ節約レシピが人気だね。
ガス弾を受けたときビール瓶を利用した解毒装置の作り方も紹介されてるけど、コロナ禍の始めにコロナウイルスに60度のお湯や花崗岩が利くとかと言った、何の科学的根拠もない話と、内容が大して変わんないなぁ。
人類って変わんなくて、すげー。
あれ、今日は確か一年で一番ぐらいのどかな日だったのに。
ホーホケキョのさえずりはウグイスの生存戦略。
人も生存戦略に抜かりないけど、修羅道はまっぴらごめんだ。
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