うちの娘が3才のころ、トウモロコシと言えずに「モキ」と
短い言葉でトウモロコシのことを、そう呼んでいました。
どういう回路で6字もある言葉が2字に要約されて聞こえるんだ、
とナゾでした。
そのうち、「モキ」が「トモキ」になり、しばらくすると
トウモコロシと多くの子どもが陥る間違いにまで進化します。
ある幼児教育の専門家が「幼児語をそのまま放置するのは、
子どもの、ひとりの人間としての人格を認めないことだから、
大人は幼児語で子どもに話しかけちゃいけない」と言ってました。
くっくはきましょうね〜、まんまおいちいでしゅか〜などは
御法度だそうで。トウモコロシを放置してもダメだそうで。
「トウモロコシ」ですよ、「トウモコロシ」じゃありませんよ、って
毎回訂正してあげなさい、とのことです。
いやいや、幼児教育の専門家のいうコトは
そうかもしんないけど、承服できませんなぁ。
子どもの舌足らずや幼児語はとてもかわいいもので
「トウモコロシ」と子どもが言うたびにぞくぞくするぐらいの
しあわせを感じる私は、幼児語を放置しようと思います。
けれど、息子が昨日、保育園から戻って家のインターホンのボタンを
「インポー!インポーン!」と大声で叫びながら鳴らすので、
「インポーン、じゃありません!ピンポーン、でしょ!」と訂正しました。
そういえば、娘が5才ぐらいのときは「ビンボー!ビンボーン!」
と言いながらインターフォンを鳴らすので「ビンボーじゃありません!
ピンポーン、でしょ」と訂正したことも思い出しました。
息子の「インポーン!」を聞いた夫が言いました。
「おいおい、ED(勃起不全)の人が聞いたらどうするんだよ」と。
幼児語よりも大人の口の悪さのほうがずっと問題です。