大阪に車で行ってきました。大阪は私の実家です。家族四人で新幹線に乗ると交通費は軽く9万円を越えてしまいます。車だとガソリン代と高速代合わせて3万円で帰れます。しかし、時は金なり。安く上がるぶん時間がかかるのはいたしかたない。渋滞に一度も引っ掛かったことはありませんが、マメに休憩をとったり食事をしながら帰るので、8時間ぐらいはかかってしまいます。
この長距離、子どもにはつらい行程です。そこで、今回は
ポータブルのDVDプレーヤーを購入、車に設置。
新幹線で帰ることを考えれば安いものです。
自宅にあるDVDソフトの他にレンタルビデオ屋でもDVDソフトを
借り車に乗り込みました。
退屈な長距離ドライブもDVDのおかげで楽しい旅になったようで、
子どもたちも大満足でした。
帰りの行程になると、DVDもあらかた見尽くして退屈になった子どもが、
突然、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」をフランス語で再生。
多くのDVDソフトは二カ国語というと、日本語・英語なのですが
「千と千尋」はフランス語。
話の流れに必然性があっても、アニメ(=子どもが見るもの)で血が流れている
シーンがあると「残酷」扱いになるのは、アメリカのお国柄。
かんじんなシーンもアメリカだとばっさばっさカットで、作品台なし。
なので、日本の後はアメリカではなく、フランスで放映しています。
(DVD化後、アメリカでも公開しましたが、英語版があるのかどうか知りません)
ジブリとアメリカの確執はさておき、とりあえず「千と千尋」の
DVDのもうひとつの音声メニューは、フランス語。
フランス語は興味のない日本人にとって耳に馴染みのない言語のひとつ。
それゆえ、子どもたちはフランス語で喋るキャラクターに大爆笑。
後部座席でDVD鑑賞を子どもたちがしているとき
前の座席では画像を見ることができず当然、音声のみ。
運転している夫がぽつりとつぶやきました。
「全部の台詞が愛のささやきにきこえるんだけど」。
そう、フランス語の鼻にかかった甘ったるい音は
何を言っても愛を語っているようです。
物語りで、豚にされた千尋の両親がバシバシ鞭で打たれるシーンも、音声のみ。
「これはちょっとやばい愛のプレイをしているように聞こえるなぁ」。
長距離運転で夫が疲れていることもありますが、フランス語の
愛の物語りは東京に帰りつくまで続くのでありました。
ジュテーム♥