喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

離乳食。

今年、6月7日に生まれたワタクシの娘の子どもが、4カ月越えで、そろそろ乳以外の食べ物を欲している。

 

離乳食デヴュー。

 

ワタクシの子育ての頃は赤ちゃんが三カ月越えると、リンゴ果汁やミカン果汁を与えて下さい、ってなような記憶があって生真面目にあげていたよ。

お風呂上りには乳じゃなく白湯を、とか。細かかった。

 

今は、いや~、乳のんでたら水分補給できるし、いいよ白湯は、ということだ。

で、離乳食もそんな早くなくていいんじゃね、半年前後でいいんじゃね、って感じで、いいかんじだ。

 

で、娘、もうすぐ生後5カ月になろうとする子に、すりおろしリンゴを与えた。

驚くぐらい、食うわ食うわ、すっげー、美味しかったようだ、孫。

 

娘が「ママの頃は離乳食って、どうしてた?私は何を食べてたの?」と、色々質問される。

 

君はかぼちゃが好きだった。かぼちゃペーストをもりもり食った。

 

離乳食って何も特別に作る必要なんてない。大人が食べる食事から取り分ければいい。ってことに気づくまで、ワタクシは時間が掛かった。

 

今の人はワタクシの頃より真面目な気がする。

情報過多の時代に離乳食ひとつにあれやこれや悩むことが多いだろう。で、企業も離乳食でいっちょ「お子さまの健やかな成長と健康と安全を」などという文言で、ガンガン離乳食売りたかろう。で、お子様の健やかな成長を保障してくれるんだ的な製品を母は、購入しちゃうのさ。この、ど不景気の時代にでも、わが子の為に。

 

ワタクシも初めての子どもだった娘には、神経質に手作り離乳食をあれこれ研究して、色々作って、もう、クタクタにクタクタを重ねた。自分で言うのもなんだが、真面目だ。企業のこれを購入すれば楽じゃないっすか、って甘いささやきにも耳を貸さず、市販の離乳食をほとんど購入することなく、自分で頑張った。

 

真面目ってのは、骨が折れるね。もう、いっぱいいっぱい。

 

二人目の子ども、つまりワタクシの息子が生まれたときは、もう、ほんとうにテキトーだった、離乳食。

 

たくさんの先輩お母さんの話がワタクシを救ってくれた。

 

いちばんタメになった話は、ご近所の個人商店の奥さんと離乳食の話題になり、商売しながら子ども3人育てた母のお言葉。

「3人目の子の離乳食なんてずっとうどんだったわよ。うどんを口に入れてあげると嬉しそうにつるつる、って食べてたわ。今は立派に成長して大人になってるから、ずっと、うどんでいいんじゃない?楽だし」。

 

わりと頑張ってしまうワタクシだが、そのおかみさんの話を聞いて、息子の離乳食作りを止めた。息子に、おかゆをわざわざ作らず、息子の口に普通に炊いた白飯を入れて見た。

 

息子、問題なく食った。

食うんだ!

驚いた。おかゆじゃなきゃ、って概念が崩れた。

 

まだ、歯が生えていないので咀嚼できないからすりつぶすという、離乳食の定義。

だが、胃に入ってしまえば、胃が、消化する。別に咀嚼する必要などない。

つぶつぶのお米に甘みなどを感じた息子は、おかゆじゃなくても、うまうまとごっくん飲み込んだ。

 

個人商店のおかみさんの三女も、うどんをつるつるとのど越しで食らったのだ。

 

ただ、飲み込む力の弱い子どもって絶対にいるので、これが正解でもないんだろうね。

 

正解の子育てなんてどこにもないけれど、正解があるとすれば子育てするお母さんが疲れて潰れてしまっちゃイカン、ってことだけだよね。

 

ここ数週間離乳食の事で煮詰まっていた娘に「大人の取りわけで大丈夫だよ」って助言したら「ママ~、大根あげたら、息子がめっちゃキレた!」と、連絡あり。

 

娘よ、大根は青首大根でも苦みをほんのり感じる野菜。苦みは生物にとって命の危険を感じる味覚だよ。赤ちゃんならなおさら。

 

芋とかカボチャとか米。

いわゆる野菜の振りをした炭水化物、赤ちゃん、大好き。

 

 

 

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