喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

ネギの太さは地域色々。

高校時代からの友人が仙台に移住するってんで、引っ越しする前に遊びに行ったよ。

 

友人は、大阪生まれの大阪育ちなのに、20代前半からフランス、東京、ドイツ、大阪、そしてまた、東京と、旦那様の転勤に合わせて転々と移住を繰り返している。

 

で、なんで人生の終の棲家を仙台に?って聞いたら「いやあ、そもそも、あちこち行っててどこでもええやん、って。だったら、交通の便が良く飯の旨い所」って、言う理由で、仙台。くいしん坊の大阪人らしいチョイスか。

 

で、友人がフランスに住んでた時にフランスまで遊びに行ったよ。20代の時。

 

友人がフランスに入った頃、ワタクシも大阪から東京に移住していた。

 

パリ市内のマンション(フランスじゃアパートという)で、二人で飯を作りながら、大阪から東京に移住したばかりのワタクシが「東京ってさ、青ネギ売ってなくて東京ネギばっかりでビックリしたよ」って、友人に言った。

 

大阪では青ネギが主流で、いわゆる関東圏で売っているあのネギを東京ネギとで呼んでいた。関西の青ネギよりも太くて白い部分が多くて水分の多いネギ。いわゆる薬味に使うというより、おかず感が強いネギ。

 

今は、スーパーに行くと日本中のネギが手に入る。

 

ワタクシ的には、ネギのポジションは薬味だった。

ので、大阪から東京に移住して買い物に行った先々でネギが太いネギしか売っていないのが、衝撃だった。

 

そしたら、友人の一声「あー、私、大阪からパリやろ、ネギがな、青ネギからいきなりポロネギやったからもお、どおでもいいぐらい衝撃やったから、ネギのサイズは、どおでもいい」という、ホップステップジャンプな答えが返ってきた。

 

ポロネギ、日本で太いネギの代表、信州の下仁田ネギより太いのよ。

 

まあね、同じ作物の種を違う場所で蒔くと、同じ種から性格の違う作物が出来る。人も同じ人間で生まれて来たけど、環境によって性格が変わるのと同じ。

 

東京に30年近く住んで、もお、普通にスーパーや八百屋で売っているネギを「東京ネギ」と呼ばなくなった。むしろ関西のネギを「九条ネギ」とか「青ネギ」とか言うようになっちゃった。

 

太かろうが細かろうがネギは薬味にもおかずにもなるね。

 

で、友人に「私がどこに住んでても遊びにきてくれるけど、ドイツには来なかったよね」って言われた。

 

そう、子育てで必死のときに海外に、いえ~い、って遊びに行く余裕なぞなかった。

 

で、驚いたのが、友人がドイツから日本に帰省する際、必ず買ってドイツに戻ったモノは、シャウエッセンとアルトバイエルン

ソーセージ、ウインナーが世界で一番おいしいと言われてる、ドイツに伊藤ハムの商品を持ち込み。

 

ドイツのハム、ウインナー、日本人には塩分キツめ。

やっぱ、体格の違いかも、身体に必要なナトリウム量が違うもんね。

人は、今、自分が欲しているものを美味しいと感じるからね。

 

友人の心機一転を喜ばしく思いつつ、本日もお散歩道で理不尽なものを発見したよ。

 



何を、すてる、の?

すてる、と書かれた紙が、すてられていた。

 

 

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