喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

11月が終わる、連載漫画も終わった。

年々、経年体感スピードが速くなっているよ。

今年も、昨日お雑煮を食べたつもりなのに、もう師走だよ。

 

この、時のスピードの速さのからくりを、高校生の時アホほどハマった、五木寛之先生の文章で読んだことがあるよ。五木先生の本を2週間布団の上で読み続けたことがあったよ。読みつかれちゃ寝、読みつかれちゃ寝、みたいなアホな生活を送った高校生の頃。

 

旅は行きの方が時間が長く感じられて、帰りのほうが早く感じることで、時間のスピード感を説明できると、五木寛之先生が語っていらしたよ。

先生曰く「旅の行きは未経験、同じルートをたどる帰りは一度体験している、経験とか慣れというのが時間を短く感じさせる」と、要約するとそういうことをおっしゃっていた。

高校生だったワタクシも納得。

 

若い時って、色んな出来事が未経験だね。それを重ねて大人になるね。未経験っていうのは、ドキドキで自分の周りで起こる出来事に果てしない時間を感じるんだよね。

 

そう、歳を取ると毎日早く感じるのは、もう、全てがルーティン、悪く言うと惰性。同じことを繰り返すのって、早いね。

 

でだ、ニュースサイト、まいどなニュースで連載していた「まいどにゃ★家族」もついに連載終了。準備期間を入れると実に2年4ヶ月。

若い人にとっては2年4ヶ月は長いだろうが、ワタクシのような年齢になると、あっちゅー間。

で、連載終了はひと月前から新聞社から言われていたので、あー、終わるのか、って思いながらオムライスを作って、ケッチャプ書道。

 

日本語で終わり。

フランス語で終わり。

英語で終わり。

 

で、オムライスばっかり食べてたら、息子に、ママ-、オムライス作ってって言われたので、息子オムライス。

 

 

ママ-、オムライス旨めーって、ホメられていい気になったよ。

 

 

漫画、毎度にゃ★家族に登場する、ケッチャップ書道部員の女子。

名前を付ける前に連載が終わったしまったので「名前葉 未だない」って名前にしまし

た。語呂が悪いね。通称、なみー。無理やりあだ名をつけて終わらせた。

 

連載、終了、連載、終了、連載、終了、を繰り返していい歳になったよ。

 

始まりは終わりの初め、終わりは始まりの初め。

 

また、何に出会えるのかな、ってワクワクもある。

 

何かが終わって落ち込んだりもするけれど、始まりの初めを楽しんで行こう。

 

 

 

👇最終回です。もう、まいど毎度。

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