喜多桐スズメのニューおろおろ日記

漫画家・イラストレーター喜多桐スズメの日々雑記

過去への旅だったのかもしれない。

先週の土日、神戸・大阪1泊2日。

昨年末から決まっていた予定は一つだったのに、同じ日に友人・知人のイベントがあり、えらい盛りだくさんになってしまった。

 

神戸のギャラリーで、八木淳一画伯の「未完の刻」。

八木画伯の絵は一枚ウチにあるのだが、個展で観るのは20数年振り。

いつ見ても、圧巻。

個展のタイトルが「未完の刻」とあるように、まだ完成していない絵も多数。

完成した絵は額縁に入っている。

大好きな1枚。

 

八木画伯の絵は言語化せず、本日も感じるのみ。

 

で、10年振りに友だちに会って、三宮でランチ。

Eテレの「将棋フォーカス、毎週観とるで」という、朋友の言葉にびっくり。

いたんや、ワタクシの周りで「将棋フォーカス」観てる人。しかも親友。

サバンナ・高橋氏司会より以前の将棋フォーカスを知ってる人も珍しい。

さすが、わが友よ。

お互い子育てが落ち着いたので、心置きなく趣味に生きることが出来る。

行くぜ、天童、二人連れ。

推しはそれぞれ違うが、共に音楽も大好きだ。

 

歳を重ねて、また青春時代が戻ってきたような気持ち。

 

で、当初、目的はココのみだったのだ。

エレカシ35周年、大阪城ホール初日。

こちらも、圧巻。

というか、これだけでお腹いっぱいになるはずだったのに、なんだよう、満腹がすぎるじゃないか。

お腹に詰め込める量は限界があるけど、心にはいくらでも素敵なモノが詰め込めるね。

 

心は底なし。

 

翌日の大阪城。懐かしい、懐かしすぎる。

子どもの頃、地元の小学校の鼓笛隊員だったので大阪城であほほど演奏した。

10代から20代は大好きなアーティストのコンサートであほほどノリノリだった。

20代後半は、大阪城野音ロックフェスになぜか出場した。出場バンドのほとんどがガチで音楽で生きていくぞというすんげー熱量の中に場違い出演。で、あほみたいな唄を歌って、家族にドンびかれていた。でも、楽しかった。

で、50代後半で、推しの音楽聴きに来てるし。

 

大阪城はいつも音楽と共にある。

 

昨日も翌日も晴天。

雨の予報が両日、晴れ。いやっほう。

徳の高い人がまわりにいるのよ、晴天は。

 

大阪城港駅からクルーズに出発。

 

スカイライナーミニはオープンエアー、屋根なし。

雨が降れば最悪だけど、晴天の日は天国。

 

スカイライナーミニはこのあと道頓堀まで運行する。

まさか、道頓堀に向かう行程で水門の開閉を体験できるとは、すんげーお得なクルーズでした。

大阪で暮らしていた時に大阪を満喫しようとは思わなかった。

エレカシ友の友人も「大阪って観光するのになんだかなぁ~、って思ってたけど大阪城もすごくて、大阪いいじゃん❤」と褒めてもらって、元大阪人として嬉しい。郷土愛ってやつ。

 

で、井上理津子さんのトークショーに、梅田ジュンク堂。

池袋のジュンク堂も最上階が催事場だね。

大入り満員で良かった。

井上さんと左官職人さんと茅葺職人さんのトーク。

仕事そのものはいつの時代も変わらないのだが、教える人と教えられる人の関係は昔々のママではない。興味深く面白い一冊。

井上理津子 子弟百景

↑買ってね~。

 

めっちゃ、面白かった。

一緒に行った友人は一級建築士で建物にやたら詳しい。当たり前だ。

で、トークプラス友人の話で、面白さ倍増。

 

人生、知らないことだらけだね。この年になっても新しいことを日々知って、知り尽くすことなんて、絶対ないんだよね。

 

じっと、机の前で作業する時間が人生の大半なんだけど、出かけるって、良いね。

 

 

👇コロナ前に引っ越した大物ノンフィクション作家の記事。おいおい、理津子。

www.suzume-kitakiri.com