あの辺りに住んでいる人々が口々に私の庭、という砧公園内にある世田谷美術館。
そう、ワタクシの庭。
当初の目的は、シャガール展ではなく「雑誌にみるカットの世界」のほう。
でも、世田谷美術館はシャガールがメインだった。
で、シャガールすっげー良かった。イソップ童話などの挿絵のモノクロリトグラフもすっごく良かった。
で、世田谷美術館2階でお目当てのカット展。「暮らしの手帖」花森安治さんの圧巻のイラストがズラリ。もお、穴が開くほど見た。
写実画を描きたかったわけじゃないシャガール。目に見えるものを写し取る写実画って分かりやすいし理解されやすい。上手い下手のジャッジもされやすい。
でも、目に見えないモノ、空気や風や温度や音楽や雰囲気。そんなものを絵にするのはとても大変で苦しい作業だ。
目に見えないものを絵にした先達、シャガールやピカソ、多くの画家たち。
花森安治さんだってそういうアートを吸収してあんな素晴らしいイラストレーションを残したんだろうね。
で、買ったミュージアムグッズ。
花森安治さんのイラストクリアファイル。これを買うって決めてたけど、レジで5枚のうちどれですか?ってズラリと見せられるとどれもこれも可愛くて目が時計回りで回りました。
コレクターだと全部買うのだろうけれど、ワタクシは生活の中で使うものを買いたいので、一つだけ選びました。
なぜか、広辞苑のハンドタオル。可愛すぎて気絶しそう。
攻める世田谷美術館。
でだ、世田谷美術館でシャガールや暮らしの手帖やら鑑賞してたらあっという間に3時間経っていた。スッゲー集中力。国立科学博物館でもスッゲー集中力で4時間見ていたというのに。
自宅で仕事をしているときの集中力のなさはなんだ。
寄り道ばっかしている。
で、描いていた絵に飽きて手元にあった鏡で自分の顔を見つめる。
色んな老化を身に沁みてここまで生きて来たというのに!
また新たなる老化現象を目の当たりにして、驚いた驚いた。
体毛に白髪を発見した40代の入り口。もお、50代も後半戦だ。
こんなことになるんだね。
ワタクシが敬愛する作家・佐藤愛子先生はもうすぐ100歳だ。
で、ワタクシは中学生の時から佐藤先生の読者だ。自分の母親にまで佐藤先生の本を読みたまへ、と押し付けたりするぐらいのファンだ。
その佐藤先生がこんなことを仰っていらした。
70代でヒゲが生える!
女性であるのに、ヒゲが!
体毛は男性ホルモンの作用で、頭髪は女性ホルモンの作用と言われている。
女子は閉経した後、女性ホルモン・エストロゲンがドーンと減るから、そのすきに男性ホルモンが群雄割拠してもおかしくはない。
70歳になると女もヒゲが生えるのか。
個人差はあるのだろうけど、ちょっと、70代が楽しみなキタキリなのでありました。
今、クイーンのフレディ・マーキュリーの遺品が、オークションに掛けられていて、その中に、フレディのヒゲ用の櫛が出品されていて、とても欲しいと思いました。
70代になって、ヒゲを蓄えたワタクシがフレディの櫛でヒゲを整えるという妄想。
羨ましがってくれるのは、ワタクシの友人でそれも、約1名だろうなと推測する本日立秋っていいながらの猛暑の一日。
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